この本、買って読みました。きっかけは、ブログ「smashmedia」で紹介されていた以下の記事を読んででした。

美学vs.実利
http://smashmedia.jp/blog/2008/05/001389.html

ここのブログで語られているように、「俺たちは『金太郎飴』になる必要なんてない。むしろ、一人一人がとがった『金平糖』になろう」という言葉はすごくぐっとくる。しかも、それにあわせて引き合いに出された、「我々の間にチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。」という、公安9課(通称攻殻機動隊)の荒巻大輔課長の言葉。これもぐっとくる。

正確に言うと、ぐっとくるようになったのは最近かもしれないです。昔は何となくのかっこいい言葉としてとらえていたけど、最近は組織論、マネージメントの言葉として理想的な言葉なんだと思うようになりました。特にクリエイティブな仕事をしている場合には。

で、時を同じくしてITmediaには以下の時期が出ていました。やっぱり、マネージメント能力の観点から荒巻課長というのは一目置かれる存在なんだなぁと思います。(でも、後藤警部補もなかなかだと思いますよ。)

荒巻課長は電脳部下の夢を見るか――攻殻機動隊にみるHuman Resource Management (1/2)
荒巻課長は電脳部下の夢を見るか――攻殻機動隊にみるHuman Resource Management (2/2)

さて、本の感想はすごく勉強になるし、楽しく読めた。要するにSCEと任天堂の対決構造から始まる、久夛良木健って人の15年の内容が書かれている。で、タイトルにある「美学vs実利」というのが、本の「はじめに」でも書かれているけど、美学がSCEで実利が任天堂なんだなというのが良くわかる内容でした。厳密にいうとその構造はハードウェアの観点でということになるのかもしれないです。でも、現状任天堂プラットフォームが中心でも、任天堂のソフトしか売れていない現状は、ソフトウェアの状況でも同じ構造なのかもしれないと思いました。

これから自分が仕事をして行く上で、美学と実利はなんだろう?っていうのを考えさせられる本でもありました。

さて、こうなると「プレステ3はなぜ失敗したのか?」の方も読んだ方が良さそうですね。